今日は、春分の日の振替日。
「昼と夜の長さが同じになる日」は年に3月と9月の2回あり、そのうち3月のものを春分の日としています。
2017年の春分の日は、3月20日(金)。2018年以降は、まだ決まっていません。
なぜ決まっていないのでしょうか。
今回は、春分の日についてのお話しです。
春分の日
日本の祝日を定めている「国民の祝日に関する法律」によって、春分の日のルールが決まっています。春分の日は「春分日」(秋分の日は「秋分日」)を採用するとされています。
春分日
「春分日」(「秋分日」)というのは天文学上の呼び名です。
地球の赤道を天にまで延長したものを「天の赤道」といいます。
太陽は星々の間を移動していて(実際は、太陽が動くのではなく、太陽のまわりを地球が公転することで、太陽が動いて見えます)、その通り道を「黄道」といいます。
黄道と天の赤道は、お互いが傾いているために2点で交わり、その交点のうちの一方を「春分点」(もう一方を「秋分点」)と呼んでいます。
そして、太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間がそれぞれ「春分」「秋分」と定義され、
「春分」「秋分」を含む日のことを、それぞれ「春分日」「秋分日」としています。
正式決定
祝日としての春分の日・秋分の日は、前年の2月1日に、春分の日・秋分の日の日付が書かれた「暦要項(れきようこう)」が官報に掲載されることによって、正式決定となります。
では、なぜ前年にならないと決められないのでしょうか。
今年(2016年)は閏年がありましたね!
閏年は、4年に一度。4年経つと1日(24時間)分、日にちがずれる。ということは、1年で24÷4=6時間ズレが生じている!?
公転日数
地球が太陽のまわりを公転するのにかかる日数は、平均すると約365.24219日です。
一年は365日ぴったりという訳ではないのですね!
この端数0.24219日は、時間に直すと24×0.24219=5.81256時間。
地球は太陽のまわりを365日と6時間弱かけてちょうど1回転し、元の位置に戻ってきています。
この誤差6時間弱を調整するために、4年に一度閏年があります。
一定ではない!?
そもそも、地球の公転速度は一定ではありません。常に変化しているために、将来観測した結果が必ずしも計算した通りになるとは限りません。ですので、遠い先の「春分の日」を決めることができないのです。
それでも春分の日がいつか知りたい!?
それでも、未来の春分の日がいつになるか、知りたい方は
以下のエクセル計算式で暫定的に春分の日を求めることができます。
春分の日(3月XX日)
= int(20.8431+0.242194*(年-1980)-int((年-1980)/4))
春分の日の意味は、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
です。
今があることを自然や生物に感謝したいですね!