学習塾 挑は、受験勉強に加えて、授業前後で思考力を養うミニゲームを実施していますが
今回はその中で、生徒に出題した「推理(論理)」にまつわるクイズをご紹介いたします。
じっくり頭を悩ませてみましょう。
それでは、スタート!
推理その1~正直村とウソつき村~
ある旅人の前方に、村が見えてきた。
旅路が正しいか、不安になった旅人は
その村の住民に質問をしたいと考えて、村に入っていった。
そこで分かったのは、その村が「正直村」と「うそつき村」のいずれかであることだった。
「正直村の人」は必ず本当のことを言い、
「うそつき村にいる人」は必ず「真実とは反対のこと(うそ)」をつく。
ただし、人見知りのためか村人は
質問された内容に「はい」か「いいえ」で一度しか応えない。
旅人は、その村の住民にたった一つだけ質問をして、「正直村」か「うそつき村」かを言い当てたい。
何と質問すればよいか。
解答
「あなたは、この村に住んでいますか。」
その村が、「正直村」の場合、「あなたは、この村に住んでいますか。」という質問に対して、
住民は必ず「はい。」と応えます。
逆に、「うそつき村」の場合、「いいえ。」と応えます。
「あなたは、この村に住んでいますか。」という質問の応えが
「はい。」であれば、その村は「正直村」
「いいえ。」であれば、その村は「うそつき村」
となります。
推理その2~天使・悪魔・人間~
A、B、Cの3人がいる。じつは「天使」「悪魔」「人間」が一人ずつだ。
「天使」は必ず本当のことを言い、「悪魔」は必ずうそを言う。
「人間」は本当とうそを適当に使い分ける。
この3人が以下のように言いました。
A「わたしは、天使ではない。」
B「わたしは、悪魔ではない。」
C「わたしは、人間ではない。」
さて、A、B、Cはそれぞれ誰でしょうか。
解答
A=人間、B=悪魔、C=天使
まずは、Aから推理しましょう。
Aが天使とすると、本当のことを言うので「私は天使ではない。」とは言いません。
よってAは天使ではなく、悪魔か人間のいずれか。ただし、悪魔は必ずうそをつくので「わたしは天使ではない。」といった場合、
事実となるので、矛盾します。
したがって、Aは残った人間であることが分かります。
次に、BとCについて。
残りは、天使か悪魔のいずれかです。どちらも、人間ではないのでcの「わたしは人間ではない。」というのは事実。
よって、本当のことをいう天使がC、最後に残ったBが悪魔です。
推理その3~犯人は誰?~
ある家に一人の泥棒が入った。やがて、3人の男が容疑者として浮かび上がった。
3人の言い分は以下の通り。
A「俺は犯人じゃない。」
B「Cは犯人じゃない。」
C「俺が犯人だ。」
犯行を自供したかにみえたCだが、3人のうち2人がウソをついていたことが判明した。
本当の犯人は誰か?
解答
A
BとCの言い分は正反対である。つまり、どちらかが真実を述べており、どちらかがうそをついていることが分かる。
すると、うそをついているのが2人なので、残りのAはウソを言っていることになる。
よって、Aの「俺は犯人じゃない。」はウソで、犯人はAと分かる。
とある私立中学の受験問題(算数)に出題された有名な問題。
正直村を応用させたクイズは、一度は目にしたことがあると思います。古くは『映画ラビリンス魔王の迷宮』のワンシーンなど入試以外でも使われていました。
そのほかのクイズも数々の推理小説やドラマ、ゲームで応用されています。
すぐに見えないとしても、ひとつずつ筋道を通して考えていくと正解が見えてきますね!
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